「わ。」
私たちとうほく学生演劇祭実行委員会は、ある3つの想いから、今年はこのコンセプトを掲げることにしました。
ひとつ。「祭」を作りたい。
各地から学生たちが作品を持ち寄り、競い合うこのイベント。捉え方によっては「大会」や「コンテスト」と見ることもできます。
だけど私たちは、この「祭」という文字にこだわってみたいと思います。
私たちが場を作り、みなさんが作品を発表する。
それだけの場でもいいのかもしれないけれど、せっかくみなさんと私たち、「学生演劇」というある意味同じ村に住む人たちが集うのだから、いっしょにとびっきり熱い空間を作りたい。そのためにいっしょに考えたい。汗をかきたい。とうほくで盛り上がりたい。
そんな想いを「祭」の言葉に集約しました。
ふたつ。きっかけを作りたい。
おもしろい人に出会いたい。
おもしろい作品に出会いたい。
これはいらっしゃるお客さまはもちろん、私たち実行委員、そして参加するみなさんの共通の願いなのではないでしょうか?
事実、これまでの演劇祭で出会い、できたつながりは今も強く残っているようです。
お互いの作品を見に足を運んだり、いっしょに旅に出たり、なんと相手の劇団で出演しちゃったり…。
みて、つくって、つながって、またみて、つくって、つながって。
そんなかけがえのないきっかけを作りたいのです。
みっつ。続いていってほしい。
今年で第3回を数えるこの「とうほく学生演劇祭」。毎年手作り手探りのお祭りです。まだまだベストな形はわかりません。
だけど、手で作ってきたこのお祭りが、意味を持っているということには、少しずつ胸を張れるようになってきました。
初めて作品を発表する場。
初めましての人と出会う場。
初めて評価をもらえる場。
初めてこんなに熱くなれる場。
たくさんの初めてと、そこから生まれるたくさんの気持ちを経験できる場として東北の地に根付いていくまで。「3」という数字が反対側にもうひとつついて、∞……まではいかなくても、これから末永く続いていくための基盤になるような年にしたいのです。
ひらがなで「わ。」
どんな文字に変換できるでしょうか?
輪、和、環、話、ワ…。
どんな記号がくっつくでしょうか?
?だったり!だったり…。
どんな形にだって変れるように、そして私たちの想いをシンプルに伝えられるように、ひらがなで「わ。」
まだまだ未熟な催し物です。
みなさまのお力添えとご協力なしには成り立ちません。
最初から最後までいっしょに。
今年もどうぞ、よろしくお願いします。
第3回とうほく学生演劇祭実行委員会